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「動物の値段」を読んで「買える」と「飼える」の違いについて考えた

「動物の値段」と「動物の値段  満員御礼」の2冊を読みました

なかなか過激なタイトルのこの本

表紙なんか、動物にバーコードが貼られているイラストですからね

ところが読めばタイトルの印象がガラリと変わります

本日は、動物好きな人や飼育している人、そうでない人、つまりは全人類に読んで頂きたいこの本の内容を紹介します

どんな本?

値段と絡めて動物の生態や関連する法律、社会背景などについて書かれています

著者は白輪剛史さんという動物輸入商の方です

動物園やペットショップの動物は、動物商を経由して私たちの元にやってきます

動物を海外から仕入れるというのは、簡単な話ではないよう

当然、語学力やコミュニケーション能力は必須です

輸入をするには日本や諸外国の様々な種類の法律やルールを知らなければいけません

動物そのものの取り扱いについて知らないといけないのは言うまでもないですね

そんな複雑な仕事だからこそ、いろいろなエピソードが生まれるもの

法律関係の話は身近なものですし、違法な飼育や密輸等を防ぐための自己啓発や啓蒙になると思います

そして何より動物の生態や飼育に関してですよ!

捕獲や輸送といった観点から見る動物の生態

普通は飼えない動物の、クスッと笑えるエピソード

日常では体験できない(したくないけど)恐ろしい事件

密漁や違法取引から知る、動物の置かれている環境

表にはあまり出ない、動物の生態や飼育について知れるのもこの本の面白さです

ゴリラの値段は?

ゴリラを一例にあげてお話をしますとね

なんと8,000万円もするらしいですわ…

ゴリラは上野動物園にもいますね

ゴリラって、背筋とか尻の筋肉とかすごいウホ〜

と、のんびり見ていましたが、そうか…8,000万かぁ…

今度から見る目が変わってしまいますよ

「動物の値段」では、この値段の内訳も書いてあります

ゴリラにかかわらず発生するのが輸出入に関連する費用です

現地での輸出に関する諸手続き、動物を入れる檻、運送費、日本側での輸入に関連する費用等です

動物を運送する手段は、今やもはやほぼ航空機だそうです  

船便より速いものの、当然お金がかかります

大きい動物や猛獣は檻も大きく、重量のあるしっかりしたものが必要になるとのこと

すると運賃も高くなるのですね

(簡単に書くと航空輸送の場合、運賃は大きさや重量に比例して高くなります)

それでも8,000万高い!

ゴリラの場合は、またちょっと事情があるようです

象徴的な動物の場合、政治利用されやすいという事情があるようです

また、不安定な情勢の中、難民や武装勢力によって食べられてしまったり…

感染病にかかって死ぬといった衛生面の問題もあるよう

これらの理由で個体数が少なくなり、なかなか市場に出ないため、高くなるそうです

ゴリラ以外の動物も、それぞれの様々な事情が価格に影響を与えます

なので、小さい動物でも意外とお高かったりします

かと思えば、ライオンが破格の安さだったりするのは驚きです

みなさんの好きな動物の価格もきっと載ってますよ~

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まとめ

意外な動物が「買える」値段だったり、法的に「飼える」ものだったりします

しかし、それは継続的に「飼える」とは違うんですね

動物がなるべくストレスなく健康に暮らせるようにしないといけないというのは、とても大変なこと

安易にお迎えし、大変だからと言って手放すことは、モラルの面だけではなく、法律や環境保護の観点で見ても良くありません

この本を通じて動物について知ると、そのことがよ~くわかります

もちろんこれは、ペットショップで販売している動物にも言えることです

繰り返しになりますが、全ての人に読んで欲しいです!

この本を読むと、「動物と関係のない人なんていない」と実感させられます

2冊ともタイトルとは反対に、「動物を飼うかはお金の問題じゃない」と言っているように思えます

動物愛に溢れた本となっていますので、ぜひぜひお読みください

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