「I’ll be back…!」
約1カ月半に渡る闘病の末、アーノルドが1歳半で亡くなりました
闘病期間中、アーノルドを失う可能性については何度も考えました
それでも、アロイス1匹が残されたケージを見ると、涙があふれてしまいます
亡くなってから少し時間が経ってしまいましたが、病状、介護、亡くなった後のこと、アロイスの様子について残しておきたいと思います
病状
体調を崩したのは8月末
・食べられない(が、食欲はそれなりにある)
・体を丸めて動かない
・よく見ると、少し呼吸が荒い気もしなくない
という状態。でも、
・歯は問題ない
・排泄も問題ない
・鼻水、くしゃみもない
・開口呼吸はしてない
・触診する限りは腫瘍もない
・お腹にガスは溜まってない
・肺に問題はない
・心音も問題ない
・骨折もしてない
といった感じで、つまりなんか体調は悪そうだけど、何が悪いかわからないといった感じです
病院に連れて行ったところ、獣医師ですら何が原因かわからないという状態
原因がわからないと、治療の方針も定まりません
とりあえず点滴、注射、抗生剤で治療を開始した次第です
経過
食欲自体はあるので、流動食を中心に与えていました(内容は下記リンクを参考にしてください)
また、移るような病気ではなさそうなので、アロイスと同じケージで飼育を続けました
本ラットの様子はどうかというと、投薬と通院して以降の体調はほとんど横ばい
ところが天気が悪くなると、彼の体調も悪化しましてね
朝方に苦しそうな呼吸(鼻がブヒブヒなる)に変わりました
これを機に、「呼吸器が悪いのでは」と仮定をし、抗生剤に加え、ステロイドを与え始めました
すると、食事の時に自らケージを出るくらいにまでに良くなりました
回復の兆しが見えたことから、「これでもう治るだろう」とホッとしました
でも、ここからが辛かった
また天気が大きく崩れ、それからは悪化の一途
亡くなる10日前くらいは、ほぼ終日苦しそうな呼吸を続けていました
苦しそうな呼吸を聞くたびに、私は心臓がつぶされるような苦しさを覚えました
しかし、それが聞こえなくなると、今度は「今、亡くなってしまったかもしれない」と思い、また苦しくなるのです
再び苦しそうな呼吸が聞こえ始めると、生きていることに安堵してしまいます
苦しんでいることに、生きている喜びを感じる自分に嫌悪をする日々でもありました
最期に近づいた頃、3日連続で病院に行き、点滴を打ってもらいましたが、治療に反して悪くなる一方でした
もう薬を与えても飲み込むことができず、口からあふれてしまいます
先生方の様子からも、もう手の打ちようがないことはわかっていました
4日目には、予約をキャンセルしました
朝起きたら体調はさらに悪くなっていて、移動や治療をしても治らないのは明白だったからです
これ以上の治療はかえってアーノルドを苦しめることになる
そう思ってこれ以上の通院をやめ、最期をゆっくり家で過ごしてもらうことにしました
改めでこの1カ月半を振り返り、何が正しくて、何が間違っていたのか
生きるか死ぬかの分かれ目がどこだったのか
もっと早くいい給餌方法に気づいていれば、元気になったのだろうか
仕事をキャンセルして連れて行けば、悪化を避けられたのだろうか
もし、死ぬことが決まっているのであれば、「生きてほしい」という思ってしていたことが、彼をずっと苦しめていたことになる
私の苦しみは非常にエゴイスティックで、考えたところで何も解決しません
でも、苦しそうな呼吸音を聞いていると、そんなことが頭の中をずっと駆け巡るのです
病院をキャンセルした3日後に、アーノルドは亡くなりました
うとうとしていた朝方に一段と苦しそうな呼吸音を聞き、それ以降、部屋はしんと静まり返りました
「あぁ、今亡くなったんだな」と半分寝ている頭の中で思ったことを覚えています
起きて見ると、アーノルドは精巧な置き物のようになってきました
亡くなる数日前はあんなにもぐんにゃりとしていたのに、こんなにも固くなっている
もう彼が苦しむことはないんだ
私としても介護、通院、寝不足による疲労、仕事のやりくり、お財布事情などを考えると限界に近づいていたので、とりあえず終わったんだな、と
そう思ったら少しホッとしてしまい、涙は出ませんでした
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葬儀
小麦が亡くなった時にお願いしたお寺に預けました
お見送りセット(適当なサイズの箱、ペットシート、お寺の連絡先)は、とうに準備済み
電話をして、翌日に引き取りに来てもらって、書類を書き、亡骸の入った箱を預け、挨拶をした瞬間に涙がどっとあふれ出ました
それまでは淡々とこなせていたのに
これで本当に二度と彼に触れることができなくなってしまうと思うと、耐えられなくなったのだと思います
一度、回復の兆しが見えただけに、落差で余計につらかった
完全に私のエゴですが、もっと一緒にいたかったです
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アロイスの様子
アーノルドが亡くなる少し前から、ペットシートをかじるようになりました(いや、そもそもこれ、あなたの足裏対策のために敷き始めたのだが…)
ブームなのか、それともストレスなのかは、本人にしかわかりません
ただ、アーノルドはアロイスに構う余裕がないし、私もアーノルドにつきっきりです
ひょっとすると、ストレスかもしれません
食べている様子はないことと、足裏対策をしなければいけないため、ペットシートの使用は、とりあえず継続します
そして、これも亡くなる少し前からなのですが、めっちゃなでさせてくれるようなりました
なでさせてくれるのはいつもアーノルドの方で、アロイスはあまりなでられることに興味がなかったのに…
「さみしい」とは思っていない気もしますが、退屈はしているのでしょう
こらからは、もっと一緒に遊ぶ時間を増やしたいと思います
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まとめ
Twitterでアーノルドの様子を投稿していたので、もっと早くご報告すべきでしたが、どうしても力が入らず、遅れてしまいました
この記事や別の記事に書いたことも含め、私とアーノルドの経験が少しでも誰かのお役に立てたのならば幸いです
ちなみに写真は、亡くなる3日前に撮った最後の1枚です
たったの1年4カ月という短い期間しか一緒にいなかったのに、なぜこんなにも悲しいのでしょう
あーちゃん、生きている間、幸せだったかな?
私はきっと、あの力なく身をゆだれる彼の感触を一生忘れられない